
兼六園の入口、どこから入ればいいか迷っていませんか?
バスを降りたら目の前の入口からそのまま入ればいい、と考えている方も多いかもしれません。
実は入口選びを間違えると、急な坂道や石段が続くルートに入ってしまい、入園してすぐに足腰への負担を感じてしまうことがあります。
せっかく楽しみにしていた兼六園の散策が、入口選びひとつで思いのほか疲れる体験になってしまうのは、とてももったいないことです。
兼六園には7つの入口があり、それぞれに特徴が異なります。どの入口から入るかによって、最初に目にする景色も、その後の回りやすさも大きく変わります。
この記事では、7つの入口の特徴と自分たちに合った入口の選び方を詳しく解説します。
ぜひ旅行前にチェックして、当日の散策をスムーズに楽しんでください。
兼六園の7つの入口

兼六園には7つの入口があります。
どの入口から入るかによって、最初に目にする景色や歩くルートが変わります。兼六園の公式サイトでは、園内を時計回りで散策するルートを推奨しており、入口選びはそのままルート選びにもつながります。
せっかくの兼六園散策をより楽しむために、自分たちの目的やアクセス方法に合った入口を選んでみてください。

桂坂口(かつらざかぐち)

桂坂口は、兼六園の入口の中で最も多くの観光客が利用する入口です。
入口を抜けてすぐに兼六園を代表する景観が広がり、徽軫灯籠や霞ヶ池、唐崎松といった定番スポットへスムーズにアクセスできます。「まず兼六園らしい景色を見たい」という方には、最初にここから入ることをおすすめします。
金沢駅からは城下まち金沢周遊バスや路線バスを利用し、「兼六園下・金沢城」バス停で下車するとすぐ近くに到着します。車でお越しの方も、最寄りの兼六駐車場から徒歩約5分とアクセスが便利です。
また、春には桜が咲き誇り、入口付近から早くも兼六園の美しい世界に引き込まれます。花の季節に訪れる方には、特におすすめの入口です。
蓮池門口(れんちもんぐち)

蓮池門口は、兼六園の正門にあたる入口です。歴史ある門をくぐる瞬間に、兼六園への期待感がぐっと高まります。
桂坂口から蓮池門口へ向かう周辺には茶店が軒を連ねる「茶店通り」があり、7つある入口の中でも特ににぎやかな雰囲気が漂います。散策の前後に金沢の名物グルメや土産物を楽しめるのも、この入口ならではの魅力です。
入口を入ると瓢池(ひさごいけ)や翠滝(みどりたき)、夕顔亭(ゆうがおてい)といった兼六園の重要スポットが近く、桂坂口とは一味違う、落ち着いた景観からの散策スタートになります。「にぎやかな雰囲気も楽しみたい」「瓢池エリアからゆっくり回りたい」という方におすすめの入口です。
真弓坂口(まゆみざかぐち)

真弓坂口は、緑に囲まれた急な坂道を登っていく入口です。息を切らしながら坂を上り切ると、突然視界が開け、瓢池(ひさごいけ)や翠滝(みどりたき)、夕顔亭(ゆうがおてい)の美しい景観が目の前に広がります。この「登り切った瞬間の感動」は、真弓坂口からしか味わえない特別な体験です。
ただし、坂道はなかなかの急勾配ですので、歩きやすい靴での訪問をおすすめします。
桜ヵ岡口(さくらがおかぐち)

桜ヶ岡口は、桂坂口のすぐ近くに位置する入口です。桂坂口が混雑しているときの穴場的な入口として覚えておくと便利で、混雑を避けてスムーズに入園できます。
ただ、入口から階段を上がっての入場となるため、ベビーカーや車いすをご利用の方には残念ながら不向きな入口です。お連れの方の状況に合わせて入口を選んでください。
階段を上り切ると、徽軫灯籠や霞ヶ池、唐崎松といった兼六園を代表するスポットへすぐにアクセスでき、桂坂口と同様に兼六園の定番の景観を楽しむことができます。
「桂坂口は混んでいそうだな」と感じたときは、迷わずこちらの入口をご利用ください。
上坂口(かみさかぐち)

上坂口は、石段を上っていく小さな入口で、観光客にはあまり知られていない穴場的な存在です。利用者が少ないため、混雑するシーズンでも落ち着いて入園できるのがひそかな魅力です。
入口から入ると、七福神山や明治紀念之標(めいじきねんのひょう)、根上松(ねあがりのまつ)といったスポットが近く、これらを最初に巡りたい方には効率よく回れる入口です。
知る人ぞ知る入口だからこそ、「他の観光客とは少し違うルートで兼六園を楽しみたい」という方にはおすすめです。ただし石段があるため、足元には十分お気をつけください。
随身坂口(ずいしんざかぐち)

随身坂口は、坂道を登りながら入園する入口です。入口のすぐそばには金沢神社と金城霊沢(きんじょうれいたく)があり、参拝と兼六園散策をセットで楽しめる入口として知られています。兼六園に入る前にぜひ立ち寄ってみてください。
入口から入ると梅林や根上松(ねあがりのまつ)が近く、2月下旬から3月中旬にかけての梅の季節には、咲き誇る白や紅の梅の花が訪れる人を出迎えてくれます。春の桜とはまた違う、早春ならではのしっとりとした兼六園の表情を楽しめるのがこの入口の魅力です。「梅の季節に兼六園を訪れたい」という方には、特におすすめの入口です。
小立野口(こだつのぐち)

小立野口は、入口からフラットな道が続く、段差の少ない入口です。ベビーカーや車いすをご利用の方でも安心して入園できるため、足腰に不安がある方や、お孫さんと一緒に訪れる方にも安心しておすすめできる入口です。
入口から入ると、山崎山や曲水(きょくすい)、龍石(りゅうせき)といったスポットが近く、園内の落ち着いたエリアからゆったりと散策をスタートできます。そのまま奥へ進んでいくと、やがて徽軫灯籠や霞ヶ池、唐崎松といった兼六園を代表する景観が目の前に広がります。この「じわじわと兼六園の核心に近づいていく」感覚が、小立野口からのルートならではの楽しみ方です。
各入口の比較表
| 入口 | 混雑度 | 坂・階段 | 車いす・ベビーカー | バス停 | おすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| 桂坂口 | 多い | 坂道 | △ | 近い | 定番・初めての方 |
| 蓮池門口 | 多い | 坂道 | △ | 近い | グルメ・買い物を楽しみたい方 |
| 真弓坂口 | 普通 | 坂道 | △ | やや遠い | 到着の感動を味わいたい方 |
| 桜ヶ岡口 | 少ない | 階段 | × | 近い | 混雑を避けたい方 |
| 上坂口 | 少ない | 石段 | × | やや遠い | 穴場ルートを楽しみたい方 |
| 随身坂口 | 普通 | 坂道 | △ | 近い | 梅の季節 |
| 小立野口 | 少ない | なし | 〇 | やや遠い | ゆっくり派・足腰に不安がある方 |
※上記の情報は2026年3月現在のものです。混雑状況や各入口の利用状況は、季節・時期・イベントなどによって変わる場合があります。車いす・ベビーカーでのご利用については、事前に兼六園公式サイトまたは管理事務所にご確認のうえお出かけください。
散策で注意しておきたいところ

兼六園の散策を安全に楽しむために、事前に知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。
まず足元についてです。園内は砂利道が多く、場所によっては急な坂道や階段もあります。写真のように砂利の下が土ではなく土間になっているため、スニーカーなど、歩き慣れた靴での訪問を強くおすすめします。
また、金沢を含む北陸地方は雨が多いことでも知られています。
雨の日や雨上がりは砂利道や石畳が滑りやすくなるため、滑りにくいソールの靴を選ぶと安心です。
もうひとつ知っておくと便利なのが、兼六園の入退園ルールです。
兼六園は当日中であれば何度でも入退園が可能です。散策の途中で一度外に出て近くで昼食をとったり、茶店通りで休憩したりしても、同じチケットで再入園することができます。「疲れたら一度外で休んでまた戻ろう」という気楽なペースで散策できるのも、兼六園の嬉しいところです。
まとめ
兼六園は、400年以上の歴史が息づく日本を代表する名庭園です。徽軫灯籠や霞ヶ池といった定番スポットはもちろん、季節ごとに異なる表情を見せる四季の風景、そして知る人ぞ知る隠れた名所まで、何度訪れても新しい発見がある奥深い場所です。
7つある入口の中から自分たちのペースに合った入口を選び、無理のないルートでゆっくりと散策するのが兼六園をより楽しむコツです。歩き疲れたら時雨亭でお抹茶を一服しながら庭の景色を眺めて、また気力が戻ったら再入園して続きを楽しむ。そんなのんびりとした時間の過ごし方が、兼六園の旅にはよく似合います。
金沢を訪れたら、ぜひ半日かけてじっくりと兼六園を味わってみてください。日常の慌ただしさを忘れ、歴史と自然に包まれた特別なひとときが、きっとふたりの大切な思い出になるはずです。
また、入口選びができたら、次は兼六園の回り方を確認しておきましょう。兼六園の歴史や特徴、所要時間はどのくらいか、定番スポットの見どころなど解説しています。旅行前にぜひ合わせてご覧ください。